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全国果樹研究連合会(全果連)は7月11日〜12日、香川県高松市にて、第54回全国ブドウ研究大会実行委員会(香川県果樹研究同志会)との共催で第54回全国ブドウ研究大会を開催した。会場の「サンポートホール高松」には、全国のブドウ生産者や指導機関の関係者約300名が参加した。
今回の第54回大会は「『ブドウの未来をどう築くか』〜進化し続けるブドウ産業」を大会テーマとして基調講演、事例発表が行われた。
事例発表に先立ち、全果連ブドウ部会長・大月健司氏が主催者挨拶を行い、香川県副知事・西原義一氏、香川県農業協同組合代表理事理事長・木内秀一氏から歓迎挨拶を、農林水産省中国四国農政局次長・志知雄一氏、香川県議会経済常任委員長・有福哲二氏から来賓挨拶をそれぞれいただいた。
全果連会長賞は、香川県仲多度郡多度津町の島田慶一氏が受賞した。島田氏は、昭和63年10月から○白ぶどう部会長に就任し、施設デラウェアから県選抜ピオーネへの更新、シャインマスカットの推進など多岐に渡って尽力され、他の生産者の模範となり○白ブドウ産地の発展のために牽引役として活躍している。○白ブドウの有利販売につなげるため、デラウェアを香川県認定制度(Kブランド)の取得をはじめ、更なる消費拡大を図る目的で郵便局の予約販売(ゆうパック)にも取り組み、高付加価値を図った。近年は○白ブドウのピオーネ・シャインマスカットをさぬき讃フルーツとしてブランド化を図り、より一層の販売促進を図っている。
引き続き、以下の通り基調講演が行われた。
・「果物の消費動向とブドウの今後の展望」
東京青果梶@常務取締役 平田充氏
続いて、以下の通り事例発表が行われた。
・「『ナガノパープル』産地化の取り組み」
JAながの 営農部営農指導課 考査役 塩ア博央氏
・「岡山県のブドウ生産販売戦略」
JA全農おかやま 園芸部次長 伊藤弘士氏
・「香川県産シャインマスカット生産販売方針」
JA香川県 営農部販売促進課 調査役 釜野孝司氏
JA香川県 営農部園芸課 松永直也氏
最後に「大会決議」を全会一致で採択し、閉会した。
【大会決議(要旨)】
◯消費者に好まれる「おいしいブドウづくり」を実践する。
◯経営の安定化に向け軽労力化・低コストなどの新技術の研鑽・研究に励み、高品質ブドウ生産に努める。
◯国産ブドウの安全性をアピールし「毎日くだもの200グラム運動」の実践と「食育」活動を積極的に展開し、消費拡大に努める。
◯全国ブドウ生産者が一致団結し、魅力あるブドウ産地づくりをすすめるとともに「後継者の育成」と「担い手の確保」を実現する。
注:「○白」は○のなかに白が正規表示となります。
(日園連業務部落葉果樹課)