全国果樹研究連合会(全果連)は、第61回全国カンキツ研究大会実行委員会との共催により、1月23〜24日、宮崎県において第61回全国カンキツ研究大会 宮崎県大会を開催した。
大会は、シーガイアコンベンションセンター(宮崎市)を会場に、県内外のカンキツ生産者や関係機関担当者ら約1,000名が参加し、「平成から次の時代〜技術と伝統を継承し明るいカンキツ産業を築こう〜」を大会テーマに、研究討議が行われた。
東 守 第61回全国カンキツ研究大会宮崎県大会実行委員会委員長の開会宣言のあと、竹平 智範 全国果樹研究連合会カンキツ部会部会長が主催者挨拶を行った。宮崎県知事からの歓迎挨拶代読として、郡司 行敏 宮崎県副知事から、さらに新森雄吾 宮崎県経済農業協同組合連合会会長より、歓迎挨拶が行われた。次に、農林水産大臣からの祝辞代読として、菱沼 義久 農林水産省大臣官房生産振興審議官により来賓祝辞が行われた。
次に、高橋柑橘賞及び全果連会長賞の授与式が行われ、高橋柑橘賞には、平成30年度受賞者の谷口 光宏氏(和歌山県)、浦口 大輔氏(長崎県)の2名が、全果連会長賞には、佐伯 公義氏(宮崎県)がそれぞれ受賞した。
続いて、「平成から次の時代〜技術と伝統を継承し明るいカンキツ産業を築こう〜」をテーマに、事例発表として、尾田 考美を司会として、田中 誠一JAはまゆう営農指導部主幹より、「完熟きんかん"たまたま"の産地づくり〜生産面から販売面まで産地一体となった取組〜」を、安藤 孝 一般社団法人食の安全分析センター事務長より、「特産カンキツの機能性成分分析の取組について〜消費者に伝えるカンキツの持つ新たな魅力〜」を、佐藤 孝子 合同会社あまてらすの娘たち代表より、「女性農業者による果樹産業への取組について〜きんかん農家の女性による6次産業化への取組〜」の講演が行われた。
大会決議は、花田 健二 JA綾町日向夏専門部会部会長により提案され、満場一致で採択され、根角 正則 広島県果樹研究同志会会長より、次回開催県挨拶(2021年:広島県)が行われ、関屋 満泰 第61回全国カンキツ研究大会宮崎県大会実行委員会副委員長より、閉会の挨拶が行われ、盛会裏に終了した。
【 研究大会決議(要旨) 】
◯ 消費者に信頼される高品質な果実生産をめざし、技術の研鑽に努める。
◯ 基盤整備と担い手への園地集積により、生産量の確保を図る。
◯ カンキツ産地が一体となり、被災からの早期復旧・復興及び災害に強い産地づくりに取り組む。
◯ 産地間の連携により、高品質カンキツの周年安定供給に努める。
◯ 国産カンキツの安全性、機能性をアピールし、「毎日くだもの200グラム運動」を産地一体となって取り組む。
(日園連業務部柑橘課)