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第30回全国クリ研究大会を開催

 全国果樹研究連合会(全果連)は7月27〜28日、愛媛県松山市にて、愛媛県くり研究同志会との共催で第30回全国クリ研究大会を開催した。会場の「松山市立子規記念博物館」には、全国のクリ生産者や指導機関の関係者約500名が参加した。

 今回の第30回大会は「産地の活性化による魅力あるクリ栽培を目指して!」を大会テーマとして事例発表・記念講演が行われた。

 事例発表に先立ち、川上好孝全果連クリ部会長、大野奉孝第30回全国クリ研究大会実行委員長が主催者挨拶を行い、中村時広愛媛県知事、菅野幸雄JA全農えひめ運営委員会会長から歓迎挨拶を行い、坂井康宏農林水産省中国四国農政局長から来賓挨拶をいただいた。

 全果連会長賞は、愛媛県伊予市中山町の松本武文氏が受賞した。松本氏は、クリ栽培農家に対して、肥培管理・園地管理・農薬散布管理等の栽培管理を徹底し、高品質な「特選栗」を築き上げ、市場出荷価格の高値安定を実現した。また、小玉果を市場隔離し有効活用するため、ペースト機導入を積極的に働きかけた結果、加工品においても有利販売を可能にするなど、農家所得向上に大きく貢献した。また、旧中山町と連携し、町単独事業「くり一斉伐採改植事業」を立ち上げ、生産性の上がらない園地の改植を推進し、自ら樹高を下げる技術及び一発肥料施肥技術を研究確立し地域へ推進を図り、労力の省力化、樹勢の安定にも大きく貢献した。

 続いて、事例発表では、産地事例発表として「日本一のクリ産地を目指して!!」を演題にJA愛媛たいき営農部営農指導課の東浩一氏、研究成果発表として、「クリIPM防除技術確立試験」を愛媛県農林水産部農産園芸課の金ア秀司氏よりそれぞれ発表が行なわれた。

 引き続き、記念講演として「農研機構におけるクリ育種の経緯、現状と展望」を演題に農研機構果樹茶業研究部門の齋藤寿広品種育成ナシ・クリ育種ユニット長、「凍害の危険度判定と対策で優良品種の導入促進を!」を演題に兵庫県立農林水産技術総合センター農業技術センター農産園芸部の水田泰徳主席研究員より講演が行われた。

 最後に「大会決議」を全会一致で採択し、閉会した。

【 研究大会決議(要旨)】
○ 安全・安心で高品質なクリ生産のための、技術向上と基本管理の徹底を図ろう!
○ 積極的な新植・改植、優良品種の導入、凍害対策を徹底し、産地活性化を図ろう!
○ 契約販売・銘柄クリの取扱い拡大に取り組み、販売体制の強化を図ろう!
○ 低コストで効果の高い新技術を導入し、クリの害虫防除対策を徹底しよう!

(日園連業務部落葉果樹課)