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第60回全国りんご研究大会を開催

  全国果樹研究連合会(全果連)は7月26〜27日、秋田県横手市にて、(一社)秋田県果樹協会との共催で第60回全国リンゴ研究大会秋田県大会を開催した。会場の「横手市民会館」には、全国のリンゴ生産者や指導機関の関係者約600名が参集した。
 今回の第60回大会は「果樹産業の未来を拓くイノベーション!」を大会テーマとして記念講演・基調講演・事例発表が行われた。
 記念講演に先立ち、柴田多一第60回全国リンゴ研究大会実行委員長、松本和実全果連リンゴ部会長が主催者あいさつを行い、佐竹敬久秋田県知事(代読:堀井啓一秋田県副知事)、橋大横手市長、鈴木俊夫湯沢市長からの歓迎のあいさつに続いて、齋藤健農林水産大臣(代読:真鍋郁夫農林水産省東北農政局生産部長)、御法川信英衆議院議員から来賓祝辞を頂いた。
 全果連会長賞は、秋田県横手市の千田宏二氏が受賞した。千田氏は、地域内で早期からわい化栽培を導入・指導し、また優良品種を発見し普及させる等、栽培・生産技術の向上に取り組んだ。農業後継者育成事業では、20年以上に渡って講師として指導を行った。現在では、後継者が減少していることから「生産力の高い園地作り」を目指し尽力している。
 続いて、記念講演として「知らなきゃ一生後悔する!リンゴ生産者の知らないフルーツの世界」を演題に、国際フルーツ協会代表・中野瑞樹氏より講演が行われた。
 次に、基調講演として「リンゴのスマート農業を目指して」を演題に、農研機構果樹茶業研究部門品種育成研究領域長・別所英男氏より講演が行われた。
 引き続き、事例発表では「新技術導入で変わる我が産地」をテーマとして、北海道・宮田宏之氏、青森県・木村篤志氏、長野県・二木武志氏、秋田県・田中正博氏の合計4名による事例発表が行われた。
 最後に、研究大会は下記の「大会決議」を全会一致で採択し、閉会した。

【 研究大会決議(要旨) 】
1.自らのリンゴ経営や技術を見直し、新技術などの導入に努め、安全で高品質な果実生産や省力・低コスト生産の実現により一層取り組んでいく。
2.リンゴ産業の危機を乗り切るため、生産者間や産地間の連携に努め、次世代のために魅力のある産地づくりに取り組んでいく。
3.消費者と連携し、国民の健康増進と健全な食生活習慣をつくるため、「毎日くだもの200g運動」など「食育」にかかわる取り組みを進める。
4.試験研究機関や普及機関による新技術開発及び普及と、果樹経営支援対策事業など生産基盤強化に関する支援を要望する。
5.輸入りんごや輸入花粉による、火傷病など未侵入病害虫の侵入を阻止するため、検疫体制の一層の強化を図る。
6.リンゴ黒星病の蔓延を防止するため、予察・防除対策の強化と、有効な新剤の開発・普及を要望する。

(日園連業務部落葉果樹課)