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全果連全国キウイフルーツ研究会を開催

 

 全国果樹研究連合会(全果連)は3月9〜10日に、長崎県長崎市において、第23回全国ビワ研究協議会実行委員会との共催で第23回全国ビワ研究協議会を開催した。会場の長崎市民会館には全国のビワ生産者や指導機関の関係者約250名が集まり、「きばろうで!!未来へとつながる産地づくり〜考えようビワ産地の現状」を協議会テーマとして基調講演・パネルディスカッションが行われ、翌日には園地視察が行われた。
 基調講演・パネルディスカッションに先立ち、全果連ビワ部会部会長・湯谷芳章氏、全農長崎県本部運営委員会会長・山川重幸氏(代読:全農長崎県本部県本部長・白石哲郎氏)が主催者挨拶を行い、長崎県知事・大石賢吾氏(代読:長崎県農林部部長・綾香直芳氏)からの歓迎の挨拶に続いて、農林水産省九州農政局長・宮ア敏行氏(代読:九州農政局次長・土橋信昭氏)から来賓挨拶を頂いた。

 全果連会長賞は、山ア?好氏(長崎県長崎市)が受賞した。山ア氏は、JA長崎せいひ長崎びわ部会長、長崎県JA果樹研究会副会長、全果連ビワ部会長、JA長崎せいひ理事など、果樹振興に関わる要職を歴任し、新品種「なつたより」の生産振興、気象災害のリスク軽減としての果樹共済加入促進、簡易ハウス導入等に取り組み、日本一のビワ産地として長崎県のビワ振興に大きく貢献され、ビワ専業農家として長崎県果樹農家の模範となっている。
続いて、以下の通り基調講演が行われた。
・「ビワ産地におけるスマート農業技術の実証」:長崎県農林技術開発センター副所長・後田経雄氏
・「気象災害の事後対策について」:長崎県農林技術開発センター果樹・茶研究部門ビワ・落葉果樹研究室専門研究員・古賀敬一氏
 続いて、「災害に負けず、ビワ産地を未来へと繋げよう」をテーマに、日園連技術主管・佐藤義彦氏をコーディネーターに、パネラーに大阪中央青果叶齧ア取締役・片山博信氏、長崎県農林技術開発センター果樹・茶研究部門ビワ・落葉果樹研究室室長・稗圃直史氏、JAながさき西海ハウスびわ部会・朝永大貴氏、JA長崎せいひ千々びわ部会・西島純一郎氏・純子氏、長崎県JA果樹研究会枇杷部会長・濱口理氏、房州枇杷研究会会長・和泉澤充氏、オブザーバーに全果連ビワ部会部会長・湯谷芳章氏が登壇され、「ビワ購買の実態と購買意欲を高める為に必要なこと」「今後のビワ需要の展望」「高齢化・担い手不足の課題」「現場での対応策等」「省力化など生産性向上対策・取組」「若手パネラー並びに新規就農者へ就農した経緯や未来ビジョン等」についてパネルディスカッションが行われた。
 最後に、以下の「大会決議」を全会一致で採択し、閉会した。

 また研究協議会翌日の視察では、長崎県農林技術開発センター果樹・茶研究部門、ビワ「なつたより」園地やハウスビワ団地の視察を行い、現地では、活発な質疑応答が行われた。

【 協議会決議(要旨) 】

○施設化や農業保険等の災害対策を徹底し、生産・経営の安定化を図ろう

○新たなビワづくりの担い手を確保・育成できる環境づくりをすすめよう

○優良品種の導入や園地整備、スマート農業技術等で生産性を向上しよう

○全国のビワ産地が連携してビワの魅力をアピールし、消費拡大を図ろう

(日園連業務部生産振興課)