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第31回全国クリ研究協議会を開催


全国クリ研究会in茨城県<全果連川上クリ部会長>

 全国果樹研究連合会(全果連)は7月26〜27日、茨城県つくば市にて、第31回全国クリ研究協議会茨城県大会実行委員会との共催で第31回全国クリ研究協議会茨城県大会を開催した。会場の「つくば国際会議場」には、全国のクリ生産者や指導機関の関係者約160名が参集した。
 今回の第31回大会は「新しい時代への多様化するクリの生産と販売」を大会テーマとして記念講演と事例発表が行われた。
 記念講演に先立ち、川上好孝全国果樹研究連合会クリ部会長兼第31回全国クリ研究協議会実行委員長が主催者あいさつを行い、続いて、大井川茨城県知事(代読:海老根茨城県農林水産部次長)からの歓迎あいさつ、大角亨関東農政局長より来賓祝辞を頂いた。
 全果連会長賞は、茨城県笠間市平町の金子一氏が受賞した。金子氏は、常陸農業協同組合笠間地区栗部会顧問として、笠間の栗の市場流通、選果機導入と品種別集出荷体制整備への尽力、クリシギゾウムシの冷蔵殺虫技術の確立に貢献など、茨城県果樹農業の進行・発展に寄与した。

 続いて、以下の通り記念講演が行われた。

・「クリ産業の展望と課題」
 農研機構果樹茶業研究部門果樹品育成研究領域落葉果樹品種育成グループ長 田 教臣 氏

 続いて、以下の通り事例発表が行われた。
・「GI認証による飯沼栗の生産・販売」
 下飯沼栗生産販売組合 東ヶ崎 直人 氏
・「日本一の栗産地を目指して〜次のステップ「儲かる笠間の栗産地」へ〜」
 笠間市産業経済部農政課栗ブランド戦略室 藤咲 篤 氏
・「持続可能な栗の契約栽培への取組み〜産地から加工まで付加価値の高い栗加工品を全国へ〜」
 株式会社二チノウ 関 宏世 氏
・「茨城県におけるクリ栽培省力化研究の取組み」
 茨城県農業総合センター園芸研究所果樹研究室 山口 貴史 氏

 最後に、以下の「研究協議会決議」を全会一致で採択し、閉会した。

【 研究協議会決議(要旨) 】
1.園地の若返りと省力・低コスト技術に取組み、持続的なクリ生産をしよう。
2.食味と加工適正に優れた品種を導入し、高単価販売による魅力あるクリ経営を目指そう。
3.産地、加工・販売業者との連携を一層強化し、クリの魅力発信と需要拡大に取り組もう。
4.地域の歴史や特徴を活かした、こだわりのクリ産地づくりでブランド力を強化しよう。

(日園連業務部生産振興課)